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作家が選ぶ、エンターテインメント小説の賞
ホテルローヤル

ホテルローヤル

桜木紫乃 著 / 集英社

北海道の湿原を背にしたラブホテルを舞台に、そこを訪れる人や関わる人を時代をさかのぼりながら描く連作短編です。

読者の受け止め方

北海道・釧路の湿原を見下ろす高台に建つラブホテル「ホテルローヤル」。その一室を舞台に、ホテルにかかわった人たちの人生を切り取った連作短編です。最初の話では、ホテルはすでに廃墟になっています。そこから話が進むごとに、時間がさかのぼっていきます。

この逆向きの構成がうまい、という感想がとても多いです。一つずつ読み進めるうちに、登場人物たちの人生が少しずつつながり、ホテルがどんな場所だったのかが見えてくる。ラブホテルという場所を通して、男と女の孤独や、地方の町の暮らしのしんどさが浮かび上がってくる、という受け止め方もあります。

分かれる点

全体に暗く、読み終えて虚しさが残った、という声もあります。後半は男性の弱さばかりが目について、まとまりに欠けると感じた人もいました。作者の桜木紫乃さんは、実家が本当にラブホテルを営んでいたことでも知られています。

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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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