1956年から1978年ごろのカンボジアが舞台です。ポル・ポト政権のもとで多くの命が奪われていく時代を、少女ソリヤと少年ムイタックの2人を中心に描いています。上下巻の長編で、下巻では時代が大きく飛びます。
歴史とSFがこれほど溶け合う小説は珍しい、という感想が多い本です。重いのに引きこまれた、という声が並びます。「輪ゴム」や「泥」と呼ばれるような、くせの強い登場人物たちが忘れられない、という人もいました。上巻の終わり、ソリヤとムイタックが再会する場面をあげる人も目立ちます。
登場人物が多く、名前を覚えるのが大変です。上巻はSFの要素が少なく、「歴史小説では」と感じた人もいました。処刑などの残酷な場面もあり、重すぎると感じた人もいます。
ブクログでは文庫の上巻だけで2,900人以上が本棚に登録しています。日本SF大賞も受賞しています。
受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。