認知症の母と暮らす男が抱える秘密。幼い兄妹が犯してしまった罪。6つの章それぞれに別の人物が登場し、前の章の脇役が次の章の主人公になるような形で、少しずつつながっていく連作集です。どの話にも、白い蝶がそっと姿を見せます。
前半の暗さから、後半にかけて光が差してくる流れがいい、という感想が多い本です。読み終えて心が洗われた、という声が並びます。花や虫など、自然の描き方が美しいとほめる人も目立ちました。好きな章として名前がよく挙がるのは「虫送り」「冬の蝶」「春の蝶」「風媒花」です。
前半の3章はかなり重く、読み進めるには少し覚悟が要る、という声があります。登場人物が罪と向き合う描き方があっさりしている、ラストが物足りない、と感じた人もいました。
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受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。