「私」の叔父は、ある時から、世の中のありきたりな言葉や決まりきったふるまいを避けるようになり、周りから見ればおかしな行動をとり続けるようになりました。叔父はなぜ「アサッテ」の方向へ向かってしまったのか。その謎を解こうと、「私」は小説を書きはじめます。いくつもの書きかけの原稿、叔父の日記、それに注釈をつけていく語りが重なった、少し変わった作りの本です。
好きな人は、言葉や人が生きることについての深い考えと、凝った構成の新しさを挙げています。文章が精密で美しい、年を取ってから読み返しても美しかった、という声もありました。世の中とうまく折り合えなかった叔父の孤独が、鮮やかに胸に残る、という受け止め方も見られます。
読みにくい、何を言いたいのか分からない、という声もあります。書きかけの原稿が入れ替わる構成に戸惑う人も多いようです。言葉そのものに興味がある人に向いている作品です。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。