ある出来事をきっかけに、仕事も家族も失った男が、故郷の山形・神町に帰ってきます。そこで男は、地元の2人の女の子と知り合い、ある頼みごとを引き受けることになる。一緒に入っている「20世紀」ほか短い作品とも、どこかでつながり合う作りになっています。
主人公の病んだ内面を、突き放したように乾いた筆で描いているところが評価されています。不気味さと美しさが同じ場所にある、という声や、読み終えても気持ち悪さが残った、それが狙いなのだろう、と受け止めた人もいました。
評価はかなり低めに割れています。飾りの多い文章で読みにくい、という声が目立ち、主人公の問題がはっきり描かれないことに違和感を覚えた人もいました。阿部和重さんの「神町」を舞台にした一連の作品を読んでいる人のほうが、楽しみどころを見つけやすいようです。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。