29歳、仕事のない「俺」は、寝たきりになった祖母を自宅で介護しています。大麻に手を出しながら、それでも祖母の世話にだけは懸命に向き合う。ヒップホップのリズムのような、息つく間もない語りで、介護する側の頭の中がそのまま流れ出してくるような作品です。
介護をしている人の精神状態を、この文体でしか書けない形で書いている、という感想が多く見られます。読みにくさが、そのまま生きづらさを表している、と受け止めた人もいました。語りの濃さの中から、祖母を見つめる「俺」のまなざしが深くなっていくのが伝わってくる、という声もあります。
とにかく読みにくい、切れ目のない文章についていけなかった、という声は多いです。ラップのような言い回しに違和感を覚えた人もいました。家族の介護を経験した人が読むと、文体の向こうにあるものがより強く見えてくるのかもしれません。
ブクログに感想が寄せられています。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。