19歳のルイは、恋人のアマの、先が蛇のように二つに割れた舌に心を奪われます。自分も舌にピアスを開け、少しずつ穴を広げていく。さらに、刺青師のシバとも関係を持ち、ルイは体を変えていくことにのめり込んでいきます。
読みやすい文章で一気に引き込まれた、という感想が多い本です。痛みを感じているときだけ生きている実感がある、というルイの感覚が、若い感性そのままに書かれている。短いのに、余韻が強く残った、という声がたくさんあります。作者の金原ひとみさんは、20歳でこの作品で芥川賞を受けています。
体を傷つける描写や暴力、性の描写が激しく、読むのがつらかった、という声は少なくありません。登場人物の気持ちや動機が分かりにくい、後半の出来事の説明が足りない、という人もいました。刺激の強い描写が苦手な人は注意が必要な本です。映画化もされています。
ブクログには9,000人以上が本棚に登録しています。第130回は、綿矢りさ『蹴りたい背中』との同時受賞でした。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。