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新人の純文学に贈られる賞
白い人

読者の受け止め方

第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されたフランスのリヨン。子どものころから人の苦しむ姿に惹かれてきたフランス人の「私」は、ゲシュタポのもとで、捕らえた人たちを拷問する役目を担うようになります。そこへ、神学生だった昔の友人ジャックが捕らえられてくる。文庫では、戦時中の日本を舞台にした「黄色い人」と一冊になっています。

人間の罪悪感と良心を深く見つめた作品だ、という受け止め方が多く見られます。人の暗い部分をこれでもかとえぐり出しながら、その中にかすかに光が差す。西洋の人と日本人とで、神や罪の感じ方がこんなにも違うのか、と気づかされた、という声もありました。のちの『沈黙』や『海と毒薬』へつながる、遠藤周作さんの原点のような作品として読む人もいます。

分かれる点

読むのに体力がいる、露悪的な描写がきつい、という声があります。初期の作品なので、後年の作品に比べて読みやすいとは言えない、と感じた人もいました。遠藤作品をいくつか読んでから手に取ると、より深く味わえそうです。

前後の回の芥川賞受賞作

芥川賞の歴代受賞作をすべて見る →

こんなところでも紹介されています

ブクログでは2,300人以上が本棚に登録しています(『白い人・黄色い人』新潮文庫版)。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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