戦争が終わって間もないころ。日本人の英語教師たちが、進駐軍の家族のための学校「アメリカン・スクール」を見学しに出かけます。慣れない靴で足を痛め、はだしで歩くはめになる伊佐。英語を話すのがこわくてたまらない伊佐と、やたらと英語を話したがる同僚。ちぐはぐな一日を描いた表題作のほかに、戦中から戦後を舞台にした短編が8つ収められています。
人間はこんなにも愚かで情けなく、切ない。そう感じさせる短編集だ、という感想が見られます。不条理なおかしさと、鋭い観察が一緒になった独特の文章に惹かれた、という声がありました。戦争のあとの混乱の中で、日本人がどんな気持ちでいたのかが鮮やかに伝わってくる、という人もいます。
文体が独特で読み進めにくい、時代の背景を知らないと分かりにくい、という声があります。登場人物の情けなさが痛々しくて、読むのがつらかった人もいました。昭和の文学のユーモアにふれてみたいときに、手に取ってみてほしい一冊です。
ブクログでは1,000人以上が本棚に登録しています。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。