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カフェーの帰り道

カフェーの帰り道

嶋津輝 著 / 東京創元社

上野の小さなカフェーで働く女給たちの、およそ百年前の日々を描いた連作。同じ店に集まった女性たちの暮らしと強さが描かれます。

読者の受け止め方

上野の「カフェー西行」に集まった女給たちの話です。大正の終わりから戦後まで、5つの短編で一人ずつ主人公が入れ替わっていきます。前の話で脇にいた人が、次の話では真ん中に立つ。その入れ替わりが気持ちいい、という感想をよく見かけます。

時代だけを見ると、戦争をはさむ重い時期です。それでも読み終えた人の言葉は明るくて、「じんわり心が温かくなった」「クスッと笑えて、最後に少し泣いた」といった声が並びます。暮らしのこまごましたところに笑いがあり、女性たちがしぶとく、朗らかに生きている。そこに惹かれた人が多いようです。

装丁のきれいさに触れている人もちらほらいて、手元に置いておきたくなる本、という受け止め方もあります。

分かれる点

はっきりした否定の声はほとんど見当たりませんでした。強いて言えば、大きな事件が起きる話ではないので、展開の派手さを求める人には穏やかすぎるかもしれません。短編ごとに区切りがあるので、少しずつ読み進めたい人には向いています。

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ブクログには900件を超える感想があり、評価も高めで安定しています。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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