AIに仕事を奪われた世界で、夫とともに職を失った女性が、VRの中のホテルで働きはじめます。仕事は、殺されたゾンビの亡骸を集めて回ること。設定だけ聞くとSFのようですが、読んだ人の感想はもっと身体的で、「気持ち悪さがずっとまとわりついてくる」という言い方をする人もいました。
評価されているのは、どこまでが現実でどこからがVRなのか、読んでいるほうも分からなくなっていく感覚です。誰かが片づけているから成り立っている、見えない仕事への目線を感じた、という受け止め方もあります。
かなり人を選ぶ本です。「難しすぎる」「途中で訳がわからなくなった」という声は少なくありません。筋を追うより、言葉の手触りや、足もとが揺れるような感覚を味わう読み方のほうが合いそうです。短めの作品なので、合うかどうか確かめるつもりで一度読んでみる、という手もあります。
ブクログには250件を超える感想があり、評価はちょうど真ん中あたりに集まっています。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。