旅先で、7年ぶりに再会したかつての恋人どうし。飛行機の最終便に間に合うまでのわずかな時間に、二人は別れたころのことを語り合います。表題作のほかに「エンジェルのペン」「てるてる坊主」「ワイン」「京都まで」が入っていて、「京都まで」とあわせて直木賞を受けました。
大人の心の揺れを細やかに描いている、という感想が見られます。冷めた大人の孤独や、人間関係の複雑さを描いた短編集として、文章のうまさと読みやすさを挙げる声もありました。昭和の香りがする、と話す人もいます。
1980年代の作品なので、登場人物のふるまいや恋愛観を古く感じた、という声があります。若い世代には共感しにくいかもしれません。林真理子さんのエッセイでおなじみの人が、小説家としての出発点を知るために読むのにも向いています。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。