中学校の教師をしている夫が、ある日突然、家を出ていきます。昔の恋人が重い病にかかり、残された時間が短いと知って、そばで看病するためでした。残された妻は、夫と、夫のかつての恋人と、どう向き合うのか。表題作のほかに「私の叔父さん」など、あわせて5つの短編が入っています。
評価の高い本で、男女の心の動きの描き方の繊細さに胸を撃ち抜かれた、という感想が見られます。大人の男女のさまざまな愛のかたちが、美しい文章で描かれている、という声が並びます。好きな話としては、表題作と「私の叔父さん」がよく挙がっていました。
昭和の価値観や女性の描き方に違和感を覚えた、という声があります。文学らしい文学なので、軽く読みたいときには重く感じるかもしれません。ミステリー作家として知られる連城三紀彦さんの、恋愛小説の名手としての顔がよく分かる一冊です。
ブクログに感想が寄せられていて、評価は4点台と高めです(『恋文・私の叔父さん』新潮文庫版)。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。