いくつかのYouTubeの感想を見ましたが、この本はとにかく文章がきれいだ、という声がよく出てきます。ずっと森林浴をしているような気分になる、と言った人もいました。
主人公は、高校生のときに体育館のピアノ調律に立ち会ったことをきっかけにピアノ調律師を目指すことになった外村(とむら)という青年です。ピアノがまったく弾けないところから、田舎の楽器店に新米調律師として入り、先輩たちや客と関わりながら少しずつ成長していく、というのが物語の中心です。地味で不器用な主人公が、それでも自分だけの特別なものにこだわり続けることで生まれる価値がある、という筋に励まされた、という感想を何人も見かけました。
調律師という、あまり小説で取り上げられない仕事にスポットを当てている点も評価されていました。ピアノを実際に弾く人からは、調律の場面の描写がリアルだという声もありました。
映画化(2018年、山崎賢人さん主演)をきっかけに手に取った、という人も多く見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。文章の美しさ、主人公の成長物語としての読みやすさは、見た範囲でほぼ共通して評価されています。
本屋大賞の受賞作は毎年ひと通り読んでいます。この作品は、派手な展開があるわけではなく、静かに読める一冊だと思います。
『羊と鋼の森』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は7時間46分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは村上聡さんです。マウスプロモーションに所属していた声優で(現在はフリー)、『ファイアーエムブレム 風花雪月』のカスパル=フォン=ベルグリーズ役、『フットサルボーイズ!!!!!』の久我巧生役などで知られています。
本屋大賞の受賞作でAudibleにあるものの一覧は、ブログ「あの空の下」の本屋大賞の受賞作、Audibleで聴けるのは14作品にまとめています。
いちばん見られているのは、映画化のときの東宝MOVIEチャンネルの予告で、60万回以上再生されています。本の話としては、文藝春秋公式の著者・宮下奈都さんと中江有里さんの対談や、文学YouTuberベルさんの書評がよく見られています。
このほか、著者にきく!本TUBE、このこねこの本紹介チャンネルの感想も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。